これは音楽の売り方の新たな形になり得るか

どうも、奥村( mao_okumura_mws)です。
昨日だったかな、Amazonを見ていたらですね、某バンドのCDが幾つか再入荷されておりました。
まぁそれはめでたい話ではあるのですが新品中古入り混じって中にはどちら様のどこら辺の足元をご覧になっているのかやや疑問に感じるような強気価格の物もありまして。
定価の約3倍くらいですかね。
でもそれらの曲ってiTunes Store等で配信販売されておりまして、そちらでなら適正価格で購入出来るんですよね。
基本配信販売なら在庫切れ等の心配もないし。
それらを踏まえての強気価格なのか、そういった情報は度外視なのか。
ただ配信販売だとジャケットや歌詞カードがないから買えるのであればCDをというのは分からなくもないけどこの価格はさすがに世の中世知辛いねぇと思いながら画面をそっ閉じしたのですが本日ネサフしていたらこんなニュースを見掛けました。

ゲスの極み乙女。が音源そのものはストリーミング販売だけど歌詞が書かれたブックレット付きのバームクーヘンを販売するとのこと。
何でも世界初の賞味期限付きCD販売だそうです、そりゃそうだわな笑
まぁバームクーヘンはともかくとして個人的に非常に面白いアイデアだと思いました。
今の時代CDを聴いている人がいるかいないかという話はさておき、配信販売に於けるデメリットのひとつであろう歌詞カードがないという問題をこういう形で解決するというのは非常に面白いしある意味痛快でもあるなと。

僕はつい最近までは車の中ではCDで音楽を聴いていたのですが幾つか入手不可能なCDがあったことからストリーミング販売で購入した音源をFMトランスミッターを使って聴くスタイルに変えたんですね。
これがそれなりに快適でして。
それなりにって表現はですね、私音質はさておき操作性のみを重視した場合の一番快適な音源ってカセットテープだと思うんですよ笑
今の若い子は分かんないかな、カセットテープだと好きなタイミングである程度好きなところまで巻き戻したり早送りしたり出来るじゃないですか。
カーステでCDとかで聴いてたらそういうことは出来ないですよね。
曲の途中でスキップ出来たとしても前後10秒とかでしょ?
スライドバーで任意の秒数のところに送ることも出来るけど運転中にそれが出来るかと言われると安全性の問題でね、カセットテープのほうが使い勝手がいいと思うんですよね。
もう全然見ないですけどね、カセットテープ。
まだどこかで生き残ってるのかな。

今でもアナログ盤がお好きでレコードを集めてる方とかもいらっしゃいますね。
音質的にはレコードが一番良いらしいですし。
ただ一般的にはCD、もしくはストリーミング販売を利用する方が段々と増えて来ているのかなと思います。
でもね、最近はCDが売れない時代になったってよく言われてますけど僕的には完全にストリーミング販売に移行するのはまだもうちょっと先の話なんじゃないかなと思っています。
前述の通り僕は個人的な意見としてストリーミング販売のデメリットのひとつはジャケットや歌詞カードがないことだと思ってるんですね。
大多数のアーティストの楽曲は歌詞もダウンロード出来ると思うんですけど中には対応していない楽曲もあります。
僕にとって身近な例を挙げると、iTunes Storeで見た場合、昔のm:a.tureのアルバムの曲に歌詞は添付されておりません。
最近の楽曲で言えば眞さんのPetrichorには歌詞が添付されておりません。
アーティスト側の意向であったりその他様々な事情などがあるのでしょうけど。
あとこれは僕個人の感覚かもしれませんが歌詞がダウンロード出来るのと手元に歌詞カードがあるのとでは何か感覚的に違うんですよね。
歌詞が添付されていれば良いというのはちょっと違うような感覚があります。
そういう意味ではやっぱりCDとして購入出来るのであればCDの形のほうが個人的には好ましいですし、みんなさ、本命の推しのCDなら買うでしょ?

まぁCDの売上枚数が軒並み低下したことによって1タイトル複数アイテムの形が業界全体のデフォルトのスタイルとして定着してしまったのはリスナーとしては正直僕は望ましくない状況だと感じる部分が大きいです。
これによって元々イニシャルによる順位で大して当てにならなかったオリコンランキングとかが尚更価値がなくなってしまったと感じています。
だって仮に初回限定盤・期間限定盤・通常盤の1タイトル3アイテムだったら単純にイニシャル3倍だぜ?
3倍の数字でランキング上位取れないとかやばくね?
それにしてもある程度予約で数字を確保出来ないと闇雲に出荷するわけにもいかないから今度は販売店によって特典を変えるだとかランダム特典にするだとか訳の分からんやり方が横行してしまってるわけでしょ?
アーティスト本人はもちろんそれに携わる様々な方々もみんな霞を食べて生きているわけではないのは百も承知ですからそれらを一律的に断罪するつもりはありませんが、本質的に考えるとアーティスト本人にとっても甚だ不本意な形なのではないかと思いますし、そうは言っても時代が時代ですから悪とは言い切れないが健全な形ではないと思っています。
そういったことを考えると好きな曲だけ切り売りの形で買えるストリーミング販売のスタイルのほうがまだリスナーに対しては良心的であると言って言えないこともないのかもしれませんが、そうすると今度はシングルカットされた曲やらタイアップされた曲だけが売れて、ある意味ではアルバムの醍醐味であるマニアックな曲や所謂スルメ曲などは売れ残るというのが何とも切ない。
リスナーにとってはメリットが非常に大きいストリーミング販売ですがアーティスト本人や携わる方々にとってはいまいち旨味が薄い。
それでも時代の流れがそちらに向かっている以上はどうしたらそこで現在のCD販売と同程度以上の収益を上げられるかを模索していかなくてはいけないんでしょうね。
リスナー側の利便性だけを追求しすぎて肝心の発信側が倒れてしまったなんてことになったら元も子もないのでそこら辺を何とか上手いことバランスが取れたらお互い幸せなんだけどなーと思います。
眞さんの言葉通り基本水物の世界できちんと形として残せることは素晴らしいことだと思うんですよ。
それを実際に手に取ることが出来る文化は廃れないでほしいなぁ。

では、今回はこの辺で。
バイバイ、またね。

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